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カエル先輩から学ぶ
MEGAMI MUSICプロデューサー篠原です。主に葦木啓夏の音楽活動の支え役。いろいろトータルプロデュース、作詞、場合により編曲(アレンジ)などもしています。時折、イベントプロデュース、もろもろのコンセブトデザインもしたりします。つれづれなるままにブログを書いています。
カエルからいろいろ刺激や学びをもらっています。
その話の前に前提で、エントロピーの法則という物理法則について触れてみます。どうしてこんな小難しいことを言いはじめるのか?読み終わってわかってもらえたら嬉しいです。ま、もし、よろしければお付き合いください。
エントロピーの法則はガラスが割れる、これが典型です。「形在るもの」が「壊れていく」こともエントロピーの法則です。これは「統一(コップ)」から「均一(バラバラのガラス)」に向かう力学のこと。実は人の社会の歴史も、この法則に支配されています。人がより自由を望むのもこれが要因だったりします。コップを割っていくとそれを繰り返すうちに「もっとも細かくなる」と割れなくなります。この「変化が止まった状態」のことを「安定」と呼びます。「安定」した状態は「より均一化した状態」ということですね。
また別の例だと紙に無作為に点を打っていきます。それを数多く打つと「均一」、真っ黒になります。「完全な均一」となった場合、そこには「変化」が生じません。「これ以上割れないほど割れたガラス」の状態だったり「点で真っ黒になった紙」が安定と言われます。つまり、あらゆる場はこの均一に向かっています。経済・社会・世界もあらゆる意味で「均一化」に向かって変化しています。エントロピーの法則は、「バラバラにしていく(均一にする)」という「場の力」を示しているんです。
以上が今日、書きたいことの前提部分です。
地球という場も生命が多様化すると安定するのです。人間社会ではひとりひとりの個性も多様化すればするほど安定します。価値観は無作為(乱数)で存在しているので、そもそもひとつに統一できないもの。多様な価値観が生まれ、認め合えばあっさり社会・世界は安定します。この理解が今までの癖でなかなか苦手なのが人類です。
昨日、面白い研究を見つけました。
カエル、恐竜絶滅後に「爆発的」増加 最新研究
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170704-00000027-jij_afp-sctch&p=2
カエルは約2億年前に登場し、6600万年前の大量絶滅期を生きる残り、その後、爆発的に多様化し、6700種類を生み出しているそうです。カエルは地球に生きる生命の中でも最も地球に馴染み、強さを発揮している生物種なのかもしれません。僕はてっきり鳥とか蛇とか、魚とか、いろいろな生き物たちのエサになってしまうカエルは弱い生命種だと思っていたので少し衝撃うけている感じです。
この生物種としてのカエルの強さの鍵は多様化するチカラにあります。多様化し、様々な環境に適応しているので、様々な環境変化に強いのです。ある種は絶滅しても、ある種は生き残る。その条件を生み出すのが多様化です。
地球は火の玉になったり、氷の球になったり、それはそれは大きな変化を経て現在があります。今の人類が登場したのが20万年とか30万年とか言われてますからカエル先輩から学べることは多いのかもしれません。
人類は生産力を向上させるために価値観を統一するという実験を12000年間、行ってきました。その中で大量殺戮や様々な淘汰を繰り返しながら現在に至り、今はその価値観統一の時代が終わり、収束されていた価値観が分解し、個々の価値観が加速度的に多様化しています。この状況は上のエントロピーの法則に照らして言えば、人類史上ない「安定」に向かっているのだと思います。人間社会もカエルのように種類も、個性も、適応環境も、益々、多様化していくのだと思います。
人類がカエルのように強い生物種になれるかどうか?
統一された価値観を上手く分解できるか?
生み出される多様な個性や価値観を認め合えるか?
以上のふたつは地球や世界の安定にとって大きな要因になるのだと思います。
僕もみなさんもすでにこの宇宙でオンリーワン♪でナンバーワン♪の存在です。個性やバイタリティーを堂々と発揮していきましょう♪
ゲコゲコ♪♪今日はカエルから学んでみました♪♪